個展のご案内

兵庫県芦屋市のギャラリーあしやシューレにて個展を開催いたします。
ご高覧のほどどうぞよろしくお願いいたします。



岩名泰岳展 田ノ獣/森ノ花

2013年10月12日(土)-11月4日(月祝)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
月曜・火曜休廊。11月4日(月祝)は開廊

ギャラリーあしやシューレ
http://ashiyaschule.com/upcoming.htm

2013年10月19日(土)15:00-16:00
ギャラリートーク「具体から蜜の木」
山本淳夫氏(横尾忠則現代美術館 学芸課長)×岩名泰岳(画家/「蜜の木」代表)



Yasutake Iwana Solo Exhibition

2013.10.12(Sat)-11.04(Mon)
12:00-19:00(11.04(Mon) -17:00)
Close Monday and Tuesday.11.4(Mon) open

GALERIE ASHIYA SCHULE
http://ashiyaschule.com/upcoming.htm

2013.10.19(Sat)15:00-16:00
Gallery Talk "From GUTAI to Mitsu no ki"
Atsuo Yamamoto(Chief Curator at Yokoo Tadanori Museum of Contemporary Art)
Yasutake Iwana(Artist)



d0178250_18562779.jpg
d0178250_18553363.jpg

[PR]
# by yasutakeiwana | 2013-10-19 23:00 | 展覧会・イベント

個展はじまりました。

芦屋での個展も無事はじまりました。
約20点の近作を展示中です。
今週は台風も来るそうですが、週末は再び芦屋に行ってギャラリートークです。


島ヶ原に本社を持つ株式会社ファイナルマーケットさんのウェブサイトでも今回の個展をご紹介していただいています。地元で応援してくださる企業さんがいてくださるのは大変うれしいことです。
ファイナルマーケットさんのウェブサイト、ぜひご覧ください。

http://www.fm-tnbase.co.jp/company/houmon.html
[PR]
# by yasutakeiwana | 2013-10-15 20:45 | 日記

雨は鳥が逃げるのを知っている

草むしりをしていると無花果の樹に出会った。
一本の枝が重く茂って、地に触れている。
土を浴びた青い実が鳴いている。
甘い匂いに蝶や蟻が暗い空に円を描いた。

雨は鳥が逃げるのを知っている。
山から流れてくる枝や木の葉が道を作った。
雨粒が絵を濡らした。
嵐の後の土手に紅色の花が点々と咲いた。

古い山津波を知る村の老人が言う。
「あの時は、十日も雨が降った。雷の震えで水の山が崩れた」



d0178250_15381813.jpg

森の花
Flowers in the forest
2013
Oil on Canvas 41×31.8cm
©Yasutake Iwana2013
[PR]
# by yasutakeiwana | 2013-09-17 16:39 | 絵画・詩

浮田要三さんの芸術

浮田要三さんが逝った。
88才だった。
関西では伝説的な美術家であり、編集者で教育者でもあった。

1947年、阪神間で井上靖、竹中侑が主宰する児童詩誌「きりん」の発行に携わり、1955年からは前衛芸術家集団・具体美術協会のメンバーとして自身も作品発表を行う。1964年に「具体」を退会し、以後約20年の沈黙を経て制作を再開。晩年は骨太で旺盛な創作活動を展開した。

私が浮田さんの芸術に触れるようになったのはドイツから伊賀に帰国して、「村民芸術」を形成しはじめた頃だった。それまでの「個」の仕事から「小さな集合体」「ゆるやかな社会性」へと向かう上で「具体」や「九州派」といった日本の戦後前衛芸術集団が内包していた「社会との闘争」「自由の会得」に何か共通する匂いを感じていた。

「きりん」で児童の造形や感性の編集作業をつづけ、できた本を関西の各学校に売り歩いていたという浮田さんは教育や社会性を持った「具体」の中でも異色の存在だったはずだ。現在も大阪のアトリエで絵画教室を開催していることを知った。      

今年になってに詩人の京谷裕彰さんにお会いしたときに浮田さんのアトリエに遊びに行かないか、と声をかけていただいた。

4月16日、アトリエ浮田の浜田百合子さんのご案内でアトリエを訪問する。大阪の下町、「具体」退会後の浮田さんが経営されていた袋工場を改装したアトリエには所狭しと浮田作品や歴代の生徒さんたちの作品が置かれている。アトリエそのものが作品なのだ。壁に飛んだ絵具の粒や床に敷かれた埃塗れの布切れが生きた歴史だった。

浮田さんが近所の寿司屋でお昼をごちそうしてくれた。体調はかなり悪いらしい。この日は今後のアトリエの運営のことで久しぶりに顔を出されたそうだ。短い時間だったが、作品の解説をしてくれたり、芸術についてお話してくれた。


d0178250_11383030.jpg
作品について話してくれる浮田要三さんと私(撮影:京谷裕彰氏)



その直後に大阪で開催された浮田さんの個展には、自分の展覧会と時期的に重なってしまいお伺いできず、8月にアトリエで展覧会を開催するという案内を浜田さんから頂き、お会いするのを楽しみにしていたのだが、7月21日に訃報を聞く。


8月3日(土)
アトリエ浮田に久しぶりの訪問。
オープンスタジオがはじまっていた。
残された浮田さんの作品と彼の心を引き継ぐ生徒さんたちの作品、そしてこのアトリエ。
浮田要三の芸術は生きている。


d0178250_1142515.jpg
d0178250_1142415.jpg
d0178250_11434065.jpg
d0178250_11432280.jpg


「アトリエUKITAオープン・ギャラリー」
2013.8.3~8.5
大阪市東成区大今里南2丁目5-6
時間:11:00~18:00
http://www.kawachi.zaq.ne.jp/dpnhc100/Atlier_UKITA/Welcome.html
(尚、作品やグッズの売り上げはアトリエの存続・運営資金に充てられるそうです)
[PR]
# by yasutakeiwana | 2013-08-04 11:49

展覧会のお知らせ『Worldmaking “100年前の空”より』2kw gallery

大阪の2kw galleryで開催される展覧会『Worldmaking “100年前の空”より』に出品いたします。今回はジャン=フランソワ・ミレーの作品を題材にした油彩とドローイングを展示いたします。
ご高覧のほどどうぞよろしくお願いいたします。



『Worldmaking “100年前の空”より』

■会期:2013.7/15(月)-7/27(土)
    7/15(月・祝)17:00〜アーティストトーク「"100年前の空"世界は引用する事でできている」
■会場:2kw gallery/2kw58
http://www.2kwgallery.com/

■出展作家
岩名泰岳×Jean-François Millet(星夜・1851)
中島麦×Claude Monet(睡蓮、朝・1914-1926)
林嘉一×速水御舟(洛北修学院村・1918)



(ギャラリー企画テキスト)
 何かを見る、或いは何かを思い浮かべる、そのことは既に何かへの志向であり認識といえます。
その意識を通じて我々は世界の内に在ります。それは「~としての世界」に投げ出された人間の「根本的な歴史性」であり、過去によって成立している存在といえます。いわば何かを描くとは全て引用であるかもしれません。しかし、何を引用するのかと敢えて問うことによって、自身の「実存を透明なものにする」ことも出来るのです。そして歴史的に意味付けされたものが、各自の固有の時間の中で新たな解釈を生み、オリジナルなものを作り出す可能性があります。
今回、三人の作家に約100年前の作品から引用していただき、それのドローイングとタブローを制作していただきます。これは作家との話し合いのなかで生み出された方向です。そんな彼等の作品をぜひ御高覧ください。


d0178250_215485.jpg

[PR]
# by yasutakeiwana | 2013-07-22 21:00 | 展覧会・イベント

蜜の木のメモ 2013年7月

地元は信じられないほど暮らしやすくなりました。
車で少し街に出れば、買い物も食事も便利になりました。
知り合いだらけの村内と違って、そこには適度な匿名性があるのです。

しかし、そこが現代の日本の地方の中心だとしたら、日常の愚痴話と軽い消費しか存在しない恐ろしく閉じた便利な世界です。

3.11後にできた「蜜の木」に求めたものは、こうした場所に残った若者たち(英語も話せず、都市や海外での競争力を失った者たち、あるいは田畑を持たない者たち)が、もう一度村の古い祭りや、絵描きの郵便配達員が村はずれに残したアトリエと出会うことでした。

村の記憶を繋ぎ、新しい村人の創造力を産んでいくことです。


http://mitsu-no-ki.digiweb.jp/
[PR]
# by yasutakeiwana | 2013-07-14 17:53 | 日記

展覧会のお知らせ「グループ展2013」Mizuho Oshiroギャラリー

鹿児島県のMizuho Oshiroギャラリーにて開催される展覧会に出品させていただきます。
ご高覧のほどどうぞよろしくお願いいたします。


グループ展 2013 
― 津上みゆき ・ 榮水亜樹 ・ 藤堂 ・ 岩名泰岳  ―

会期:2013年7月4日(木)― 9月3日(火)
会場 Mizuho Oshiroギャラリー
鹿児島県鹿児島市紫原6-51-25
open 11:00-21:00 
休廊:水曜日

ギャラリーウェブサイト http://www.btvm.ne.jp/~mo-g/




d0178250_14173117.jpg
「蜜の森」
2013 Oil on canvas
41×31cm
©Yasutake Iwana
[PR]
# by yasutakeiwana | 2013-07-11 00:00 | 展覧会・イベント

「郵便夫(ポストマン)と森の星」のレヴュー

詩人の京谷裕彰氏が「郵便夫(ポストマン)と森の星」のレヴューをブログで紹介してくださいました。

http://zatsuzatsukyoyasai.blogspot.jp/2013/06/blog-post_30.html



以下ブログより一部抜粋


村で生きる岩名さんと若者たちが村ぐるみで進める村民芸術運動「蜜の木」とは、そんなグローバル資本主義に対する、もっともローカルな場所からの、そしてささやかであることへの信頼に貫かれた文化的抵抗である。
それは、伝統的なものへの敬意と因襲的なものからの桎梏、そして両極への引き裂かれなどあらゆる困難を引き受けながら、差異を力に変える触媒として、芸術を信頼するということを意味している。
[PR]
# by yasutakeiwana | 2013-07-01 08:47 | 新聞・雑誌

「郵便夫(ポストマン)と森の星」地元紙での掲載

d0178250_1922138.jpg
中日新聞(三重版)

d0178250_1924238.jpg
毎日新聞(伊賀版)

d0178250_19234559.jpg
読売新聞(伊賀版)

d0178250_19204760.jpg
朝日新聞(伊賀版)

d0178250_19243268.jpg
ぶんと通信第88号
[PR]
# by yasutakeiwana | 2013-06-21 19:28 | 新聞・雑誌

ポストマンのアトリエで。

5月26日、「郵便夫(ポストマン)と森の星」が終わった。
短い開催期間だったのにも関わらず、2日間で300人のオーディエンスが村はずれの小さなアトリエに詰めかけた。


ちょうど1年前にドイツから帰国して地元でアトリエを探していた僕に、中学の同級生のお父さんが村はずれで廃墟になっているアトリエの存在を教えてくれた。お父さんの同級生で村の郵便配達をしていた河口重雄さんという方が生前に自分で建てたアトリエらしい。


アトリエには「アトリエ河口 絵好住(エコノミークラス)」と書かれていた。
周囲は草に覆われてゴミだらけ。中に入ったとき、埃まみれの絵筆と真っ白のキャンバスが残されていた。それを見て、僕はここで絵が描きたいと思った。家族の方にお願いしてアトリエを貸していただいた。

昨年の夏は、とにかくアトリエの掃除。
村の友人や親戚、隣村の友人まで手伝いに来てくれた。
この頃に、河口さんの遺作を展示した展覧会を企画したいと思うようになった。


今年1月に地元の仲間と「蜜の木」を結成。
第0回となる特別イベントとしてアトリエ河口にスポットを当てた展覧会を開催することになった。
2月に東京でトークショーに呼ばれて、クリエイティブディレクターの後藤繁雄さんにその話をしたら、ゲストで後藤さんが村に来てくれることになった。


後藤さんとの出会いは村の人たちにとって特別なものだったし、お客さんの多くは生前の河口さんと親交のあった地元の人たちだった。今回の展覧会は絵を見る展覧会ではなく、河口さんが建てたアトリエや痕跡が村の人たちの記憶装置として機能したんだなと思うと普段の展覧会にはないものが確かにあった。

涙のある展覧会はそうはない。
「出会い」は人を変え、創造力は共同体そのものも変えて行くはずだ。



「蜜の木」HP http://mitsu-no-ki.digiweb.jp/

d0178250_2040755.jpg
撮影:峰貴大
[PR]
# by yasutakeiwana | 2013-05-30 20:50