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一番美しい絵は、寝床のなかでパイプをくゆらしながら夢見て、決して実現しない絵だ。

上の言葉はフィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh/1853-1890)によるものである。


貧困(die Armut)
理想郷(das Utopia)
過激派(die Radikalen)
暴力(die Gewalt)


知性と野生の両輪を白い花びらのように回してゆけるだろうか。
宇宙のやさしさを感知することが大切で、だから私は緑の葉も赤い木の実も信じる。
あるひとつの絵はやがて血や肉を越えて空を目指す。

「私ハ/私タチハ 世界ノ孤独ヲ変換スル事ガデキルノカ?」
「タッタ0.7 Mpc」
(1Mpc=326万光年)

井戸掘りの農夫は泣いた。
暗い水面に無限の星屑が反射する。



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by yasutakeiwana | 2012-12-29 15:17 | 絵画・詩

冬のメモ(変化)

「どうしようもないな。おとななんて、あてにすることはないんだ。これでよくわかったもんな。おれはいままでだって、おとなを信用しちゃいなかったんだけど、こんごはもうぜったいにあいてにしてやるもんか。」
ミヒャエル・エンデ『モモ』大島かおり訳



冬の赤い魚と蜜柑の木。

夜の帰り道、何かやるせない気持ちで暗い川底を覗いてふと思った。
もし昨日、政治で世界の変換が実現されていたら、僕たちはもうアートなんてやる必要もなかったのかも知れない。世界は不条理だからこそいつも美しい場所を探している。

そもそも絶対的な正義なんてものは存在しない。
どの場所に立ってどの景色を眺めるのかの違いだけ。

だけど、テレビ見ながら文句しか言えない大人にはなっちゃいけない。

今、村に残った若者と少しずつ動き始めている。今日も会議だった。
都会にも出れず遊ぶ金もない連中だ。だから本気なんだと思う。
みんな口にするようになった「アート」なんて枠はどうでもいい。
1ミリでもいいから僕はここで世界の景色を変えたい。


畑や森と遠くの星は青白い線で繋がっている。




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by yasutakeiwana | 2012-12-18 20:47 | 絵画・詩

小さな構想

来年から地元の村で進めていきたいプロジェクトの構想も追い込み。
過疎化の村は若者も少ないし僕の力でまだどうなるか全くわからないけど
名もなき土人たちの文化を創造力で新しい美学に変換していければ世界の景色も少し変わるんじゃないかな。


貧しいから美しくあるべきだし、弱いから戦うべきだ。



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by yasutakeiwana | 2012-12-12 21:54 | 日記

冬のメモ

「でもな、ちっとばかりいいくらしをするために、いのちもたましいも売りわたしちまったやつらを見てみろよ!おれはいやだな、そんなやり方は。たとえ一ぱいのコーヒー代にことかくことがあっても―ジジはやっぱりジジのままでいたいよ!」
ミヒャエル・エンデ『モモ』

「それじゃお前が死んだら墓場にレモンの木を植えてやるか。」
川端康成『貧者の恋人』





村祭りの獅子舞が聴こえて来た。山からの獣の声のようだった。
川沿いの道に、村人に踏まれた紙吹雪。

山の色が変わった。血が通っている。

新しく描いた絵は冬なのに土色の絵だった。
山の幽霊と踊っている気分だった。

静かな土地にマイクの声が響きはじめる。
15才のときに改革だと言われて村は消滅した。
弱い者たちが付き合わされる。

腐っている。それでも僕は土から離れられない。


(Shimagahara、雨アガリ、緑、ヒカリ、冬の虹、郵便夫、)



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岩名泰岳、ドローイングノート、2012
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by yasutakeiwana | 2012-12-05 00:06 | 絵画・詩