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アーティストトーク im reinraum

2012年3月21日

この日はデュッセルドルフのreinraum e.Vでの個展「Universum」の最終日+アーティストトーク。
司会と質問に対する通訳はreinraum代表のベルナルドさん(写真2枚目中央)がしてくれました。
個展のタイトルの「Universum」はドイツ語で「宇宙、万有、森羅万象」の意味を持ちます。
僕が作り続けている絵画と古い公衆トイレだった今回の展示空間から得た着想を、生活の中にも霊が宿ると考える古い日本の信仰に求めdie Göttinnen in der Toilette(トイレの神様)というキーワードをドイツ語で話しました。

この日は鉄道ストライキの影響が心配されましたが、蓋を開けてみるとたくさんの方が話を聞きに来て下さってよかったです。ドイツでの初個展を素敵な方々に迎えていただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

先週の公開ディスカッションでご一緒させていただいた美術史家のEmmanuel Mirさんがデュッセルドルフのアートイベントを紹介するサイトで今回の個展を紹介してくれています。
http://www.perisphere.de/dusseldorf/yasutake-iwana-im-reinraum


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by yasutakeiwana | 2012-03-23 22:22

FUTURESKETCH

2012年3月17日

現在出展中の展覧会「Back from Japan」のアーティストトークが開催された。
テーマは「FUTURESKETCH」

「3.11」の危機的状況に対する芸術家の役割。
ヨーロッパ人のオーディエンスから投げかけられた質問の多くは「なぜ日本人はデモなどの強い行動をとらないのか?」「なぜ日本人の芸術家はフクシマをテーマにした政治性の強い作品を作らないのか?」
欧米の人々には日本人は危機的状況に耐えているだけの国民に見えるらしい。作品もそうだけど、欧米のオーディエンスに日本人の感覚を伝えることはとても難しい。そして僕たちは日本にいると自分たちの資質に気づくことはあまりない。
議論は政治的な内容が増えて、僕はずっとそれを聞いていたのだがディスカッションのテーマが示すように芸術家はデモとかそういう次元ではなくて、それぞれがそれぞれの位置でどのような「未来を描いて行動していくか」が大切なはずだ。

最後に僕は拙い拙いドイツ語で「震災が起きたときに、僕は故郷に帰ろうと決心した。僕は来月帰国する、そして村で暮らして村の絵を描き続けることが芸術家としての私が示す態度です」と言いました。

ドイツ人のお客さんたちには「???」って感じだったと思うけど、トーク終了後にディスカッション中にアーティストの政治性のなさを批判していたお客さんが「あなたの行動はすごく重要だと思います」と言ってくれました。
大変貴重な機会をいただき感謝しています。


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左から志田美知子氏、岩名泰岳、Emmaunel Mir氏(司会)
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by yasutakeiwana | 2012-03-19 20:25

Back from Japan

2012.03.10
僕の参加する展覧会「Back from Japan」がデュッセルドルフのHPZ-Stiftungにて開幕。
オープニングで行われたオーガナイザーのヴォルフガングたちによる献花の舞踏パフォーマンスは日本での大震災へのレクイエムのように見えた。 http://vimeo.com/38426086

この展覧会はタイトルや開催時期からも「3.11」を暗示したものであることがわかるが、今回展示されているアーティストの作品のほとんどは直接的に「3.11」を表したものではない。
それが逆にこの展覧会が示す「3.11」後の世界ではないのだろうか。メディアで繰り返し議論されている「津波」「FUKUSHIMA」「放射能」とは違う、それぞれが抱えた物語(この問題については3月17日のアーティストトークでより明らかになるのではないだろうか)

僕の今回の展示作品の多くには村のお地蔵さんが描かれているが、村のあちこちにお地蔵さんを建てたのは古い時代に自然災害や戦などで多くの命が失われたためで、それこそがまさに等身大のレクイエムであり祈りでもあった。またそれは個人の祈りを越えて共同体の名もなき祈りにもなった。このモチーフはドイツに来る直前から描きはじめていたが、震災後は花や土と共により必要に描き込むモチーフとなっていた。

美術史家Emmanuel Mir氏による展覧会レヴュー(ドイツ語)
http://www.perisphere.de/ausstellung/back-from-japan-in-der-hpz-stiftung


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「Back from Japan」は3月30日まで開催中。
http://www.hans-peter-zimmer-stiftung.org/aktivitaeten/rueckblick/ansicht/news/gaestezimmer/

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by yasutakeiwana | 2012-03-15 09:16

「3.11」から「Back from Japan」へ(私の1年)

2011年3月11日。
日本の東北地方を襲った大地震。
どす黒い大波がたくさんの街と人々を飲み込んだ。街は瓦礫と泥に埋まって、爆発した福島の原子力発電所から吹く白い煙の映像がドイツのメディアでも流れ続けていた。

至る所で何が正しいのかさえわからない情報が溢れ続け、自然だけがただ恐ろしく大きな存在だった。
この頃の私は「血と土の絵」を描き続け、アトリエの壁には紅色の「村のお地蔵さん」を描いていた。やがて魚の墓から再生する「花の絵」が生まれる。

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2011年「奈良・町家の芸術祭HANARART」での展示。


あれから1年が経った。
この間、「絆」という言葉が巷で繰り返し叫びつづけられてきたが、その正体は一体何なのか?人々の救いも国家やマスメディアからツイッターやfacebookというソーシャルメディアでの情報や心の交感へと移行していった(しかしそれらのソーシャルメディアも結局は電源が失われてしまえば何も残らない空虚な画面でしかなかった)

震災後「アートの可能性は?」とよく問われるが個人的に、「3.11」後の世界でどのように生きて行くのか、何に救いを求めるのかがまず大切だった気がする。だから、故郷の伊賀地方に帰って共同体と自然の中で「村の絵」を描いて行こうと思った。それは「アート」なんかじゃなくてそれよりも強い「願い」だった。私の絵もそれを願っているはずだ。


2012年3月10日。
ドイツ、デュッセルドルフのHPZ-Stiftungにて日本と関わりの深いデュッセルドルフ在住のアーティスト約11人が参加する展覧会「Back from Japan」が開催された。
私は星や土、花を描いた油彩画と村の森やお地蔵さん、祖先たちを描いたドローイングを約30点を展示している。震災を間に挟んだこの約2年間、日本を離れて探し続けたひとつの形でもある。
http://www.hans-peter-zimmer-stiftung.org/aktivitaeten/rueckblick/ansicht/news/gaestezimmer/


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「冬の花」
Flower(Winter)
2012 Oil on canvas 40×30cm
©2012 Yasutake Iwana
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by yasutakeiwana | 2012-03-12 09:35

展覧会のお知らせ「Back from Japan」

デュッセルドルフのHPZ-Stiftung(GÄSTEZIMMER)にて開催される「Back from Japan」に出品いたします。ご高覧のほどどうぞよろしくお願いいたします。

2012年3月11日(日)〜3月30日(金)
開廊日 木曜〜日曜 14:00-18:00
オープニング 2012年3月10日(土)20:00-
アーティストトーク 2012年3月17日(土)20:00- 
クロージング 2012年3月30日(金)20:00-
会場 GÄSTEZIMMER
HPZ-Stiftung(Ronsdorfer Str.77a im ehemaligen CON-SUM Düsseldorf)
http://www.hans-peter-zimmer-stiftung.org/aktivitaeten/rueckblick/ansicht/news/gaestezimmer/


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by yasutakeiwana | 2012-03-10 22:00

冬の花

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「冬の花」
Flower(Winter)
2012 Oil on canvas 40×30cm
©2012 Yasutake Iwana
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by yasutakeiwana | 2012-03-08 22:31

雑誌(ルール地方と京阪神)

ラインルール地方のカルチャーフリーマガジン「coolibri」でHPZ-Stiftungと僕の出品する展覧会「Back from Japan」が紹介されていました。
http://www.coolibri.de/redaktion/kultur/hpz-stiftung-grosse-kunst-statt-kleiner-broetchen.html


そして、日本では京阪神エルマガジン社の雑誌「Richer」の4月号で僕の作品が紹介されています。
http://www.richer.jp/

今回作品を紹介していただいたインテリア・アートコーディネーターの奥村くみさんのブログ
http://allier.exblog.jp/17272631/


機会がございましたら
ご高覧のほどどうぞよろしくお願いいたします。



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by yasutakeiwana | 2012-03-06 07:59

個展スタート

reinraum e.Vにてドイツでの初個展「Universum/Yasutake Iwana im reinraum」がはじまった。
reinraumは昔の地下公衆トイレを改装してできたデュッセルドルフのユニークなアートスペース。
昨年初めてこの空間を紹介されて訪れたとき、ふと思い浮かんだのは昔の日本の土間やトイレに貼られた「小さなお札」だった。明治時代に「Kunstgewerbe」というドイツ語が「美術」という日本語に訳されるずっと前の美しさを探した展示。

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オープニングには本当にたくさんのお客さんが来てくれてた。
僕の日本の田舎の土のような絵、あるいはその絵にある自然観や信仰観は海外のオーディエンスには解説なしで伝えるのが大変難しい作業であるとドイツで何度か展示して感じていたのだが、今回の展示はドイツの生活的な建築空間での展示や寓話的な作品と抽象的な作品との構成もあって、お客さんと話していてもそれが少なからず伝わった気がする。

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この個展は3月21日(水)まで毎週水曜日開廊(19:30-22:00)
21日19:30-アーティストトーク
http://www.reinraum-ev.de/index.php?view=details&id=71%3AYasutake+Iwana+-+Universum&option=com_eventlist&Itemid=65


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by yasutakeiwana | 2012-03-04 20:54

展覧会のご案内「Universum/Yasutake Iwana im reinraum」

デュッセルドルフのアートスペースreinraum e.Vにて個展「Universum/Yasutake Iwana im reinraum」を開催いたします。
ご高覧のほどどうぞよろしくお願いいたします。


2012年3月2日(金)19:30- オープニング
2012年3月21日(水)19:30-  クロージング(アーティストトーク)
開廊日 2012年3月2、7、14、21日 19:30-22:00
reinraum e.V (Adersstraße 30a 40215 Düsseldorf)
http://www.reinraum-ev.de/index.php?view=details&id=71%3AYasutake+Iwana+-+Universum&option=com_eventlist&Itemid=65


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by yasutakeiwana | 2012-03-02 22:00