<   2012年 01月 ( 5 )   > この月の画像一覧

山の花と畑の火

d0178250_2141796.jpg
「山の花」
インク、アクリル、紙 30×28㎝
©2012 Yasutake Iwana

d0178250_21393347.jpg
「畑の火」
インク、アクリル、紙 21×30㎝
©2012 Yasutake Iwana
[PR]
by yasutakeiwana | 2012-01-29 21:44

切り絵

子供たちのレッスンの見本にと切り絵を作りはじめたら、
なかなか面白くて半日がかりで自分の作品をたくさん作ってしまった。
限定された色数や手でちぎるフォルムの制約など、これらの制約は普段の自分の制作に似ている部分がある。ただ色紙の面白いのは絵具と違ってどれだけ重ねても色が混ざって濁ることがないのだ。細かい紙片を貼れば貼るほど宝石のような鮮やかな色彩のキラキラが生まれる。
筆やペンで描くドローイングはドイツでの制作を通して確かに納得の行く形になってきた。
しかし僕はどうも上手な絵を描くことに満足できない性分らしい。「これでいいの?」と思われるような下手でぎこちない表現が好きだ。
人の一生に終わりがあっても完成がないように絵も永遠の未完であってほしい。


「切り絵は、自己を表現するために、今日私が見つけた最も単純で、最も直接的な方法です。(中略)私の古いタブローと切り絵との間に断絶はないのですが、ただいっそうの絶対化、いっそうの抽象化によって、私は本質的なものにまで浄化されたフォルムに到達し、そしてかつては複雑な空間のなかに私が提示していた事物から記号を残しました。記号というのは、事物をその固有のフォルムにおいて存在せしめ、またそれが含まれていた全体のために存在せしめるのに必要かつ充分な記号なのです」
アンリ・マティス(1869-1954)


d0178250_2243103.jpg
「星空」
色紙、紙 30×28㎝
©2012 Yasutake Iwana
[PR]
by yasutakeiwana | 2012-01-22 22:49

Drawing Party

2012.01.10

カチャとオリバーがMalkastenで企画したワークショップ「Drawing Party」に参加してきた。
絵具やペンが与えられて、紙に絵を描いたりMalkastenが出版したドローイングブックに色を塗ったりできる。大勢の大人たちがもくもくと絵を描いてる光景はなんだか面白い。
僕は人がいる場所で絵を描くのはどちらかというと苦手な方で、特に美大とか絵の教室みたいな空間では絵を描く気に全然なれない。今もアカデミーにはアトリエを持っていなし、日本の美大の頃もひとり外で制作することがほとんどだった。
とは言え、この日のワークショップはとても楽しくて普段緑色を使うことはほとんどないけどこの日は緑色を使った絵を描いた。

d0178250_175335.jpg
d0178250_175947.jpg

d0178250_1151761.jpg

[PR]
by yasutakeiwana | 2012-01-13 01:22

色についての体験〈紅色〉

「あなたの絵は〈血〉のような絵ですね」とよく言われる。

初めて〈色彩〉を感じた最も古い記憶の色は〈紅色〉だった。
幼稚園に入ったばかりの頃のお絵描きの時間。水を汲みに行ったときに水道の蛇口で頭を打った。
それほど気にせず床に広げられた大きな紙に絵を描いていたら、赤っぽい絵具がぽたぽたと紙に落ちて来る。どこから降って来るのかわからないその温かい絵具は僕の額から流れる血の雫だった。
見たこともない綺麗な色だった。

20才を過ぎた頃、地元の森にスケッチに行くようになった。
ある日、懐中電灯を持たずに夜の森に出掛けた。足場の感覚以外は果てしない闇だったが、木々の揺れや獣の通る音だけが闇を揺らしていた。それは静かな夜の色ではなくて、暗闇に輝く命のような鈍い紅色だった。それから描く絵は紅くなった。

あるとき、うちの先祖である忍者の衣服について書かれた本を見つけた。闇に紛れるための忍装束は時代劇に出て来るような黒色ではなくくすんだ紺色や紅色だった。詳細は不明だが様々な染料や獣などの血で染めていたという説がある。忍者たちは深い山中で鍛錬し自然化学にも精通した技術者集団だった。
僕にとっての〈紅色〉は僕の絵を見た人が言う物質的な血のメタファーだけではなく、祖先や自然との見えない繋がりを示してくれる色でもある。



d0178250_10522320.jpg
「芽」油彩、キャンバス、50×50cm 
©2011 Yasutake Iwana
[PR]
by yasutakeiwana | 2012-01-07 10:53

New year

遅くなりましたが
皆様新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2012年1月 Düsseldorf  岩名泰岳


d0178250_21154672.jpg
d0178250_21152855.jpg

[PR]
by yasutakeiwana | 2012-01-03 21:17