<   2011年 10月 ( 9 )   > この月の画像一覧

対談のお知らせ

現在ギャラリーDen mymにて個展を開催されているアーティストの伊吹拓さんと展覧会場にて対談させていただきます。
皆様ご参加のほどどうぞよろしくお願いいたします。

2011年10月29日(土)15時から
会場:ギャラリーDen mym
京都府相楽郡南山城村字高尾小字下廣見35
tel&fax: 0743-94-0012

http://galleryden-mym.com/current.html
[PR]
by yasutakeiwana | 2011-10-26 20:52

ならまち。

22日から奈良・町家の芸術祭HANARARTのならまちエリアがスタート。
僕の作品は森家、なら格子の家、桜舎さんの3会場で展示しています。

d0178250_19339100.jpg


23日は午後から「こころの花を描こう」というワークショップが開催されました。
参加者の方に記憶や思い出の花を自由に描いていただきました。想像だけで絵を描くって結構難しいことだと思います。最初は「普段絵なんて描かへんのに、そんなん描けへんわぁ」と言っておられた方たちもすごく集中して制作されて、絵を描き終わると「これからも絵描きたいです」と言ってくれたのがすごく嬉しかったなぁ。皆さんすごくいい絵ができて僕もびっくりしました。皆さんの描かれた絵は会期中、正木邸にて展示させていただいておりますので是非ご覧下さい。

d0178250_19331114.jpg


夜は藝育カフェSankakuさんにてフリートーク・セッションが開催され出品作家の三瀬夏之介さんと衣川泰典さんとパネリストを務めさせていただきました。今回の芸術祭の課題点や今後の発展について2時間ほどお話させていただきました。

d0178250_19331827.jpg


奈良・町家の芸術祭HANARARTは30日まで開催されています。
http://hanarart.main.jp/index.html
[PR]
by yasutakeiwana | 2011-10-25 19:40

トークセッションのご案内

奈良・町家の芸術祭 HANARARTの 会期中に下記のトークセッションに参加させていただきます。皆様ご参加のほどよろしくお願いいたします。


奈良・町家の芸術祭 HANARART 招待作家の三瀬夏之介さん、出展作家の衣川泰典さん、岩名泰岳さん他によるフリートーク・セッションを開催します。折り返し地点を過ぎたHANARART、各地で地域の方々や来場された方々から好意的なご感想をいただくと同時に、抱えている問題や改善すべき点も多々浮き彫りにされています。そこでならまちエリア独自のイベントとして、今回の出展作家さん達を囲んでのフリー・トークセッションを企画しました。その場で何か答えを出す、というスタンスではなく、まずはナマの声を共有することこそそれぞれの「次」へとつながる礎となるように感じています。トークセッション終了後には、交流会を開催。是非、皆さんもご出席ください。

日時:10月23日(日)18:15開場/18:30開始
会場:藝育カフェSankaku(奈良市下御門町28-1 2階)
   http://aalabo.com/access.html
参加費:¥500(ワンドリンク付き)
※予約不要。トークセッション終了後は交流会を開催。(ドリンク&おつまみ、店内でご購入下さい)

主催:奈良アートプロム

奈良・町家の芸術祭 HANARART http://hanarart.main.jp/
[PR]
by yasutakeiwana | 2011-10-23 16:00

ワークショップのお知らせ

奈良・町家の芸術祭HANARARTの会期中にワークショップ「こころの花を描こう」を開催いたします。皆様ご参加のほどどうぞよろしくお願いいたします。

岩名泰岳「こころの花を描こう」
日時 10月23日(日)13時〜17時
会場 正木邸(奈良県奈良市毘沙門町)
内容 花は人の生活の中に深く関わっています。自分や家族が世話している家の花、大切な人がくれた花、ふと道端で見つけた小さな花、 今回のワークショップでは参加者の方に一本の花(思い出の花、自分が世話している花、お気に入りの花など)を持参していただき それを自由に絵に描いていただきます。参加者の方の記憶や感情、想像をお気に入りの花を描くことを通して発見していくことがこの ワークショップの目的です。最後に皆さんの前でできた絵ついてお話していただき「HANARART」の会期中に展示したいと思います。

料金 無料
要申し込み(定員10名・先着順)
申し込み先 奈良アートプロム
メール: contact@nara-art-prom.com
電話  : 0742-26-1001
http://hanarart.main.jp/eventWs_artistWs.html#ws2
[PR]
by yasutakeiwana | 2011-10-23 10:00

展覧会のご案内「奈良・町家の芸術祭HANARART」

奈良・町家の芸術祭「HANARART(はならぁと)」に出品いたします。

会期:2011年10月22日(土)〜10月30日(日)
展示エリア:ならまちエリア(奈良市)ならまち格子の家
、森家、桜舎

ご高覧のほどどうぞよろしくお願いいたします。

岩名泰岳

d0178250_20305672.jpg
奈良・町家の芸術祭HANARART
http://hanarart.main.jp/index.html
[PR]
by yasutakeiwana | 2011-10-23 00:00

さよならもーやん

画家・元永定正が逝った。88才だった。
1年半ぶりの帰国。ドイツの家を出ようとしたそのときに知った訃報だった。旅行鞄にはお土産のチョコレート。たくさんの土産話があって、もっとたくさんの感謝があった。春の国際電話、「帰国したらまた遊びに行きます」って約束したのに、運命というのはたまにわけがわからないくらい意地悪な巡り合わせをする。

日本に帰って悲しむ間もなく時間が過ぎた。先週母校で開かれた講演会で元永先生と初めて出会った日のことを村の中学生たちに話した。その頃僕は伊賀上野の田舎で独学で絵を描いては公民館や学校の空き教室で展覧会を開いている高校1年生だった。ある日テレビの美術番組で元永定正という画家を知った。戦後の前衛芸術の先駆者というその人は巨大な絵画を子供のように描いていた。その数日後、学校帰りの電車の中で僕は元永定正本人に出会った。1時間に1本しかない伊賀の電車で「テレビ観ました、僕も画家になりたいです!」と思わず声を掛けた。それがきっかけで絵を見てもらうようになった。伊賀で描いた絵を持って月に1度大阪に通った。最初の2、3回は「こんなんアカン」と突き返された。それでも毎月新しい絵を描いて見せに行くと「えぇのできたやん」と言ってくれるようになって、三重の美術展で賞をもらって大阪や神戸で展覧会ができるようになった。あるとき、どこかのパーティーで「こんな高校生の子に現代アートが作れるんですか?」と聞く人がいた。先生は笑って「この子は特別なの」と言ってくれた。「こんな田舎で独学で絵を描いていても通用しない」とよく言われていた僕の才能を最初に認めてくれたのは元永先生だった。

やがて僕は僕の道を模索するようになって、先生は変わらぬ先生の道を行った。次第に会話も減って会う機会も減った。だけどドイツへの留学が叶い、帰国して最初に電話したのは元永先生だった。久しぶりに聞く伊賀弁。最後に「ドイツにいても日本にいても、自分の世界を作り続けやなアカン」敗戦直後の何もない時代から創作の道に生きた人間の重い言葉だった。

昨年の春、ドイツに行く直前にお宅に遊びに行かせていただいた。大学を退官されて少し老けられたようにも見える先生は伊賀にいた若い頃の話をしてくれた。子供の頃お母さんの遣いで伊賀から僕の住んでいる島ヶ原まで片道2時間歩いたこと、伊賀の郵便局で働いていた頃、局長さんが画家で油絵を教えてもらっていたこと、お昼休みに絵を描きに家に帰って午後の仕事を遅刻したこと、神戸に移り住んで芦屋市展に出品したとき、はじめは落選しかけていたのに偶然トイレから戻って来た審査員の吉原治良さんに才能を見つけられて、その後「具体」に入ったことなど。楽しい話がずっとつづいて、そしてそれが最後になった。


10月17日
朝、伊賀を出て宝塚に向かった。
久しぶりに再会した先生は桜の前で笑う1枚の写真と小さな器だけだった。
白い花とドイツのチョコレートと新聞の切り抜き。何て言ったらいいのかわからなかったけど、もーやんと出会えて僕は幸せだった。きっとあの日、電車で先生に出会っていなければ僕の人生は何もないままだったのかも知れない。そして先生を越える芸術家になろうと思わなければドイツに行くこともなかった。僕の最大の恩人であり最大の壁だったもーやん。先生のご自宅に飾られたたくさんの絵の前でもーやんとの楽しい思い出が甦った。運命というのはたまにわけもわからないくらい素敵な巡り合わせもしてくれる。

元永先生、帰るの遅くなってごめんなさい。あと一週間早かったら会えたのになぁ。
だけど久しぶりに会えてよかったです。兵庫の美術館の近作もほんま素敵でした。
長い間お疲れさまでした。向こうでも大好きな絵とカラオケ楽しんで下さいね。
今まで本当にありがとうございました。

2011年秋、岩名泰岳


d0178250_8181756.jpg
2009年4月三重県立美術館にて。
[PR]
by yasutakeiwana | 2011-10-18 08:21

母校に行く

昨日は母校である伊賀市立島ヶ原中学校で講演会。
僕が芸術の道に進もうと思ったのはちょうど今から10年前で、僕の話を聴いてくれた中学生のみんなと同じくらいの年だった。僕の作品のスライドを見せながら話た内容は以下の感じ。

3人になって廃部になってしまったサッカー部。
図書室で見つけたシャガールの古い画集と「村のヴァイオリン弾き」という絵。
独学で絵を描きはじめて学校の空き教室や公民館で展覧会をするようになったこと。
「こんな田舎で絵を描いていても通用しない」とよく言われたこと。
僕の才能を最初に見つけてくれた元永定正さんとの思い出。
村の森で描いた泥だらけのスケッチブックをドイツのアカデミーの教授がすごく誉めてくれたこと。
震災で学んだ地域の絆の再生とドイツからまた伊賀に帰って絵を描いて行きたいという気持ち。


講演会の様子は本日の中日新聞(伊賀版)に掲載されているのと10月14日(金)の伊賀ケーブルテレビで19時から放送されるそうです。


d0178250_1417139.jpg


d0178250_14162598.jpg

[PR]
by yasutakeiwana | 2011-10-12 14:19

村に帰る

2011.10.07

午後9時半。島ヶ原駅に着く。
約1年半ぶりの日本で、約1年半ぶりの村だった。
迎えにきてくれた父の車が峠の途中で止まった。父はもう一台の車を家に取りに暗い峠に消えて行った。青黒い夜空に鈍い星が点々として、稲刈りの終わったあちこちの田から虫の声が響いた。湿った村の匂いだった。遠くに見える無人の1両列車が笠置の方に流れて行った。
僕は伊賀に帰って来たのだ。


2011.10.08

朝から街の方へ。銭湯の前にある小さなお寺に墓参りに行く。
そのまま伊賀鉄道で伊賀神戸、近鉄電車に乗り換えて奈良の方へ向かった。
今日はHANARARTのオープニング。三瀬さんや奥村さんと嬉しい再会。夜は京都で飲んで衣川さんのアトリエに泊めてもらう。
明け方の電車で再び伊賀に帰る。


d0178250_1748077.jpg

[PR]
by yasutakeiwana | 2011-10-10 17:53

読めない手紙と日本に行った絵

もうすぐ日本に行く。
思えば1年以上、村を留守にしたことはなかった。下宿していた学生時代も休みのときはよく伊賀に帰っていたし、街中に出るのが苦手な自分が外国で1年も生活していること自体がやっぱりおかしい、と最近また暖かくなりはじめたドイツの街を歩きながら空を辿ってみる。

月曜日
ドイツに来て2度目のビザの更新。昨年は大変だったので今回も心配していた。
そしたらアンツィンガー教授が「彼は私のお気に入りの学生なのでビザをあげてください」と手紙を書いてくれた。しかしそのとき先生は酔っぱらっていてドイツ人でも読めない文章と署名で、公式な書類としては無効になってしまった。。
それでも無事ビザはもらえた。言葉もろくに話せない日本人の僕に書いてくれたアンツィンガーの「読めない手紙」は役に立たなくても僕の大切な宝物になった。

金曜日
奈良で展示する作品約10枚を日本に送る。
どれも小さくて決して派手なものではないが、3.11後に描き加えてきたものだ。それらが奈良の町家の伝統的な空間とどう生きるのか、とにかく現場勝負になりそう。
午後はケルンにピカソの展示を見に行く。珍しく晴れた夜空にライトアップされた大聖堂が美しかった。
[PR]
by yasutakeiwana | 2011-10-03 18:58