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森の犬と村の人

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by yasutakeiwana | 2011-05-28 20:57

蜂と赤い木の実

蜜の流れる小さな蜂の巣
村の男は裏の小さな森に入って行く
夏の初めの暑い日 赤い木の実を取りに入って行く
赤い木の実を籠に詰める村の男
通り道の細い木の枝を切る男 掌が赤く腫れて黄色い毒が漏れた
木 男が折った細い木から蜂の群れが溢れた
村の男は蜂たちに謝った 赤い木の実をいくつかあげた
蜂たちは治まって 巣の蜜を男にあげた
村の男は村に帰り冬が来る前に蜂たちも森を去った

空っぽの巣から乾いた赤い木の実が匂った


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by yasutakeiwana | 2011-05-28 17:17

4月のメモ

アトリエの窓をひとつのシャボン玉と白い羽根が通り過ぎた。

絵は小さくても生まれてきたことが必然であればいいのだが、まぁ
何だか絵描きたい。さよならもこんにちはもない絵。

中学の友達が村からデュッセルドルフに遊びに来た。僕の実家から江國香織の「きらきらひかる」を持って来てくれた。

K20美術館に行ったらシャガールの23才のときの自画像に出会った(僕と同年)孤独や貧しさに耐えながら素朴なやさしさのあるいい絵だった。

新作はなかなかいい感じになった。絵なんて結局は絵具の塊なのにそこに小さなやさしさやひかりが揺れていたらそれが嬉しいわけだ。

小さな街に歩いて行こう。自分を強くしてくれた思い出にさようなら。そしてまたやさしく生きていかなきゃ。

濁った絵具と汚れた紙。絵画の得体も知れない魅力はこういうところから生まれて来るんだと思うな。
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by yasutakeiwana | 2011-05-27 17:57

肉と草

ある村のひとは
肉のように生きた
草のように死んだ
紅い血が土に染みた
青い草が空に吹いた
泥まみれの獣を呼んだ


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「肉と草」 2011年 油彩、キャンバス 80×100cm
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by yasutakeiwana | 2011-05-26 01:11

ある1年。

気づけばドイツに住みはじめて1年が過ぎていた。

ヒロくんの家に泊めてもらってマンションの隅っこで絵を描きはじめて、
ドイツ語もわからないのに絵を持ってアカデミーに通いはじめて、語学学校にも通いはじめて、ヴォルフガングがアトリエを貸してくれて、
ビザの問題で役所で追い返されて、初めてドイツで展覧会に呼んでもらって、
甲斐性もないのにいろんな街や国に行っていろんな人に出会って、
ドイツで描いた絵が日本でも紹介されて、

言葉も通じない街でいろんなものに怯えながらそれでも自分が描き続けてきた絵だけは嘘をつかなかったと思う。きっとこれからも。
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by yasutakeiwana | 2011-05-21 22:25

通り雨の山

人生はちょっとした縁やたくさんの人に助けられて回ってる。
初めてドイツを訪れた2年前の冬。アムステルダム空港で飛行機がキャンセルになってしまって「バスでデュッセルドルフまで行って下さい」と言われて初めて海外に出て来たばかりの僕はどうしていいのかわからず途方に暮れていた。
そのとき同じ飛行機に乗っていた日本人のビジネスマンの方に助けていただいて無事デュッセルまで辿り着いたんだけど、その人は本当に僕の恩人なのだ。
その人に山登りを誘われてボンまで行って来た。この周辺では1番高い山らしい。
通り雨にも打たれて、雨あがりの空や木々を眺めながらやさしい空気をいっぱい吸った。頂上でドイツの街を見下ろした。

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by yasutakeiwana | 2011-05-16 16:55

窓際の歌

夕方、アトリエに帰る。そのまま窓辺でぼんやり。
何でもいいからいろんな歌を聴いた。
オアシス、ボブ・ディラン、エディット・ピアフに上田正樹。
ふと。自分は何だかすごく背伸びをして先を急いでいた気がした。
絵描きらしくない。
絵描きらしいって何が絵描きらしいのかもよくわからないけど、仕事よりも修行って感覚で作っていかないとこれからカタチになるものはできてこないんだろうな。
またDankeから覚え直して小さなアトリエで汚れた小さな絵をゆっくり描きはじめよう。


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by yasutakeiwana | 2011-05-14 06:58

紙切れ

2011.05.11

昼からキャンバスを2枚張って地塗りをする。
昨日描き始めた油彩2枚に筆を加えて一気に仕上げる。同じ日に描いたのに2枚とも見た目は全く違う絵になった。
乾かしている間に小さな紙切れに鉛筆やコンテで何枚かドローイング。
野に帰る人たち。

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by yasutakeiwana | 2011-05-12 17:51

夏の匂い

2011.05.10

晴れ。
朝はフジ子ヘミングを聴きながらアトリエの整理。
昼前に散歩がてら画材屋まで歩く。外に出るとドイツももう夏の匂いがする。木枠とキャンバスを買って帰る。
午後。木枠を組んで古いキャンバスを塗りつぶして新しい絵を描きはじめる。下手でも終わらない絵であってほしいといつも思う。油彩を乾かしてる間にドローイングを1枚。夕方、地塗り2枚ともう1枚油彩を描く。明日はキャンバスを何枚か張って膠を塗ろう。
別に季節の絵を描いているわけじゃないのに春が終わると花の絵も描けなくなる。不思議なことだ。

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by yasutakeiwana | 2011-05-11 04:29

アトリエとドローイング

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by yasutakeiwana | 2011-05-06 23:41