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現場

昨夜は一晩中制作。
夕方、アカデミーの前の画材屋にキャンバスと紙を買いに行ったんだけど、帰りにどしゃぶりに遭う。画材も僕もびしょ濡れになるがなんとか無事。気を取り直してキャンバスを張る。途中の作品も仕上げる。

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下書きはほとんどしないから真っ白のキャンバスとしばらくにらみ合う。描きはじめたら早いんだけど。
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まだ見えてこない。いろいろ願ってみる。

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僕のパレット。使う色は黄土色と赤と青と白だけ。

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作品の部分。

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完成。このうちのどれかは来月の展覧会に出したいな。そして、来週作品のチェックが。。。
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by yasutakeiwana | 2010-07-30 17:15

さよならピクニック

先週、語学学校のみんなとピクニックに行ってきた。
いろんな国からいろんな年の人がいろんな目的で来ていて、みんなフレンドリーでいいクラスだった。このクラスともお別れだと思うとちょっと寂しい。一番仲の良かったアイルランド人のエンジニアのファーガスは仕事で来週からロンドンに。ガイアナもモスクワに帰るみたいだし、またどっかで出会えたらいいな。ドイツに残る何人かとは来月うちのアトリエで寿司パーティーをする約束をした。

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by yasutakeiwana | 2010-07-30 03:34

何千回

ドイツは涼しくなりはじめた。
今日アトリエの壁に小さなドローイングやメモの切れ端を貼付けてみた。
これらの要素は制作にいい影響を与えてくれる。

作品を作りながら、自分が絵を描く意味とか何のためにドイツに来たのかとかぼんやり考えてみる。気が付くとあたりが暗くなってた。もう何百回と聞かれて何千回と答えてきた問題。だけど、そんなにすぐに納得できるはずないよ。

だから作るのか。


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by yasutakeiwana | 2010-07-29 05:09

ウェブサイト開設のお知らせ

ウェブサイトを開設しました。
作品画像や展覧会情報等を載せて行きます。
どうぞよろしくお願いいたします。

http://yasutakeiwana.nukenin.jp/


27.07.2010 岩名泰岳
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by yasutakeiwana | 2010-07-27 23:19

アトリエ

23才の誕生日にアトリエが完成。
この場所でこれから大切なものをたくさん描いていきたい。


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by yasutakeiwana | 2010-07-26 22:30

it is a fate.

ドイツも夏休み。
アトリエの改装ももうすぐ終わり。
ビザの更新に旅行。
ドイツで初めての展覧会。

期待と不安とやる気といろんなものが溢れてる。
まだ気持ちは小学1年生。死ぬまでこの気持ちを忘れないでいたい。



こっちに来る前に作業着を買いにユニクロに行ったら銀河鉄道999のメーテルのTシャツを見つけた。Tシャツに書かれていた言葉。

「IT IS A FATE.」


直訳したら「それは運命」ってことかな。
以前、ある文芸評論家の先生と「運命」の話をしたことがあった。「君は芸術の星の下に生まれてきたんだ」と言われた。村の小さなサッカー部が廃部になったとき、村が合併で無くなったときに僕が筆を握ったのは運命だったのかな。学校の帰り道に元永先生に出会ったのは運命だったのかな。

ドイツにやって来たのも運命だったのかな。



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by yasutakeiwana | 2010-07-25 17:22

キャンバスの傘

ドイツに来て驚いたことのひとつは、こっちの人は雨が降ってもあまり傘をささないことだった。みんな店先で雨宿りしたり、フードを被ってそのまま歩い行く。

ドイツの灰色の雨空を歩く街の人たちを見ていると、思い出すことがひとつある。高校1年生のとき。コート着てたからたぶん冬。7時くらいまで美術室にひとり残って絵を描いていたら雨が降ってきた。傘を持っていなかった僕は描きかけのキャンバスを傘の代わりに担いで家まで帰った。あのときの気持ちは今でもなんだかよく覚えてる。雨がすごく冷たくて、街はもう暗くて仕事帰りの車が何台も通り過ぎていって、僕は独りでキャンバスの傘をさして帰った。風にふかれて足下がフラツイて、すれ違う人たちは僕を見て笑ってた。

あのときは村の展覧会に油絵を出していたくらいで、街の子たちは美大を受験するために画塾に通ってデッサンの勉強をしてたけど、僕は好きなものをただ作っていたかった。「デッサンもできないと美大には行けないし、アーティストにもなれない」ってよく言われていたなぁ。きっとあの雨の日にキャンバスを担いでひとりで帰った道はあのときの自分を表していたんだと思う。でも雨があがった時、自分の道が開けはじめた気がする。雨が降っても、人に笑われても自分の道はそれしかなかったから。

今でも実家の蔵には「キャンバスの傘をさす自画像」っていう小さな油絵がある。
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by yasutakeiwana | 2010-07-25 01:33

美術館リニューアル

デュッセルドルフのK20美術館がリニューアルオープンしたのでアカデミーの帰りに行ってみる(アカデミーから徒歩2分!)

この美術館は戦時中ナチスによって国外に売り飛ばされたパウル・クレー(クレーは昔アカデミーの教授をしていた)の作品を戦後になって買い戻し、それを展示する為に建てられたらしい。とりわけ20世紀の近代美術のコレクションはすごく充実している。

昨年、兵庫の美術館でK20のコレクション展が開催されて見に行った(展覧会の目玉はクレーとピカソ)そのときに見た作品も今回結構あったけどやっぱり美術館の空間が全然違ってた。作品が全然死んでなかったなぁ。


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モンドリアンの作品がズラリ。

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戦後のアメリカ絵画を中心に展示している部屋。

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マルク・シャガールの「村のヴァイオリン弾き」。これは中学時代に僕が画家を志すきっかけになった思い出の1枚。ドイツで本物に出会えるなんて!
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by yasutakeiwana | 2010-07-21 23:19

はじまり

ドイツに来てあっという間に2ヶ月が過ぎた。日本でもまともに生活できなかったのに、ドイツに来てすぐうまくいくはずなんてない。本当にこっちでもたくさんの人に助けてもらっている。なんか申し訳ない気持ちでいっぱいだな。いつか自分の力で少しでも恩返しができたら。

それでも、僕は僕なりに前に進めているような気がする。毎日少しの新しいドイツ語を覚えて、少しずつ新しい人と出会って、僕なりの芸術、僕なりの日本をつたない言葉で伝えようとする。随分遠回りで理不尽な道かも知れないけど、人生は損得や効率の問題じゃないから、これも僕の道だと思って前を向いてみる。

この間紹介してもらったアートファンのドイツ人とギャラリーのオープニングでいろいろ話したんだけど「あなたの生き方はすごく美しい」と言ってくれた。世界はきっとすごく広いんだろうけど、日本の小さな村で絵を描いていた(絵のことしか知らない)僕がいろんな国の人とアートでつながっていけるのはなんだかうれしい。

先日、アンツィンガーが最近のドローイングを誉めてくれた。ドイツ絵画クラスの重い空気からは少しだけ解放されたかな。「君の絵画は今日からスタートだ」って肩を叩かれた。



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by yasutakeiwana | 2010-07-21 01:15

村の歌

祖母の拝む後ろ姿をいまでも覚えてる。
小さな桃の木の下に眠る白い鳥の瞳をいまでも感じる。
温い泥に塗れて空を見上げたとき山が笑っていたのをいまでも覚えてる。
熟れた果実と獣の匂い。
彼岸花の土手を駆ける少年。
涙のあとで小さな神様が許してくれた夜。
野原を泳ぐ赤い魚。
ガハラの冷たい夜の森。
暗い森の隙間に小さな星空が輝くのをいまでも感じる。

岩名泰岳

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by yasutakeiwana | 2010-07-21 00:34