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鹿と野ばら

山鳥は木の枝を渡る
重力を失った枝が跳ねて
乾いた葉がカラカラと音を立てた

猟師に追われた鹿の血が
峠の大池の深い緑を紅く染めた

(農夫たちは、その水際が夕日に染まっているのだと思った)

月日は荒れた草地に彼(鹿)の
白い骨だけを点々と残していた
夏には赤い野ばらの花が咲いて
もう村人が通ることのない山道を覆った




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by yasutakeiwana | 2013-11-20 11:36 | 絵画・詩
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