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芦屋巡礼

10月12日から兵庫県芦屋市のギャラリーあしやシューレにて個展「田ノ獣/森ノ花」がはじまった。


芦屋市は戦後の前衛芸術家集団、具体美術協会(1954-1972)の活動拠点となった街だった。
吉原製油社長で二科会所属の洋画家だった吉原治良(1905-1972)は自らに師事する関西の若手作家たちと共に、1954年に具体美術協会を結成する。機関誌「具体」による情報発信を行いながら、翌1955年に芦屋公園にて「真夏の太陽にいどむモダンアート野外実験展」を開催する。


1972年、吉原治良の死により「具体」解散

2011年、元永定正 逝去。
(1922年三重県伊賀上野生まれ。戦後、画家を目指して神戸に移住。芦屋市展に出品した作品が吉原の目に止まり、1955年「具体」のメンバーとなった。)

2013年、浮田要三 逝去。
(1924年大阪生まれ。1948年に創刊された児童誌「きりん」の編集に従事しながら「具体」に参加し、自らも創作活動を行った。)



2013年10月19日(土)
ギャラリーあしやシューレにてギャラリートーク「具体から蜜の木」が開催された。
ゲストは山本淳夫氏(横尾忠則現代美術館 学芸課長)
山本氏は芦屋市立美術博物館で長年「具体」の研究をされてきたキュレーターのひとり。

同日から芦屋市立美術博物館では1952年に設立された「具体」の前身とも言える研究会「現代美術懇談会(ゲンビ)」にスポットを当てた「ゲンビ展」がはじまり、同市のアートスペース高瀬舟では元具体メンバーによるグループ展も開催されている。


この時期の芦屋は「具体」の過去と現在、未来が交錯しているようだった。
近年の海外での「具体」の猛烈な再評価とは対照的に街はとても静かだった。
これは、戦後の関西に勃興したひとつの“ローカルな”芸術運動を巡る小さな旅である。

時代の熱が冷めた、日曜日の芦屋公園には近所の子供たちが遊んでいる。



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ギャラリーあしやシューレにて開催された「具体から蜜の木」(右)山本淳夫氏(左)岩名泰岳

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現在「ゲンビ展」が開催されている芦屋市立美術博物館。

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1955年に「具体野外展」の舞台となった芦屋公園。




◯ゲンビ New era for creations 現代美術懇談会の軌跡 1952-1957
2013.10.19-11.24
芦屋市立美術博物館
http://ashiya-museum.jp/

◯布による表現 元『具体』メンバーの現在(いま)
2013.10.18-11.17
アートスペース高瀬舟
http://www.takasebune.com/exhibition/201310b.html

◯岩名泰岳展「田ノ獣/森ノ花」
2013.10.12-11.4
ギャラリーあしやシューレ
http://ashiyaschule.com/



〈参考〉

「さよならもーやん」
2011年10月18日のブログ
http://superiwana.exblog.jp/14778092/

「浮田要三さんの芸術」
2013年8月4日のブログ
http://superiwana.exblog.jp/19406079/
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by yasutakeiwana | 2013-10-28 18:21 | 展覧会・イベント
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