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大きな絵と受験とランチ

2011年4月17日

朝、家の掃除をして駅のカフェへ。
昼過ぎにアトリエに帰宅。大きい絵を描き始める。
膠を塗った手作りのキャンバス地は絵具を吸って描きにくい。描きにくいからドキドキして集中力がゆるまない。3時間くらい絵具を叩き付けて、久しぶりに大きな絵が描けて気持ちいい。
夜、クリスチャンがアトリエに来て少し飲む「そのうちこの絵を買いたい」と言った。それまで待つか。


2011年4月18日

昼からアカデミーに行く。
アンツィンガーはドタキャン。たまたま日本から試験を受けに来た受験生の子に出会った。帰り道にピザを買ってうちのアトリエでお茶。作品を見せてもらった。いつも思うけど僕がこっちに来てから出会う受験生の子はみんなドイツ語もしっかり勉強していて、留学のしくみとかもよく知っていてえらいなぁと思う。泥だけらの絵だけ持ってドイツ語も話せないのにひょっこりやって来た自分がちょっと恥ずかしい。


2011年4月19日

少し風邪気味。
アートフェア「行商」のブログで僕の作品がレポートされていた。
ライターの方が「血のような赤色」と書いてくれているけど、結局絵なんて布や紙の上に色の粉が乗っているにすぎない。なのに絵画がずっと魅力的なのは人が想像力やロマンを持っているからなんだと思う。絵具も紙も誰でも手に入れることができる。だけど小さな紙の上に「小さな自分だけの軌跡」を起こすことができたらどれほど素敵なことだろう。
駅でぼんやりしていると電車が来た。今日はロンドンでお世話になったアーティストのTさんとケルンでランチ。
by yasutakeiwana | 2011-04-20 17:37
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